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売り先行と買い先行はどっちが正解?住宅ローン残債ありの住み替え判断フロー

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最終更新日:2026年4月12日

住み替えを考え始めたときに、多くの人が最初にぶつかる壁が「売りと買い、どっちを先にすればいいの?」という問題です。

先に売ると資金計画は立てやすいけれど仮住まいが必要になるかもしれない。先に買えば引っ越しは1回で済むけれど、二重ローンのリスクが怖い——どちらにもメリットとデメリットがあるため、ネットで調べるほど迷いが深まる方も少なくありません。

結論から言えば、「万人にとっての正解」はありません。あなたの住宅ローン残債・家計の余裕度・売却の見通しによって最適解は変わります。

この記事では、売り先行・買い先行・同時進行の3パターンの仕組みを整理したうえで、仮住まいコストと二重返済コストの具体的な比較シミュレーション、6つの質問で進め方がわかる判断フロー、そしてよくある失敗例まで網羅的に解説します。記事を読み終えるころには「自分はまず何をすべきか」がクリアになっているはずです。

住み替えの進め方は3パターン|まず全体像をつかもう

住み替えの進め方は、大きく「売り先行」「買い先行」「同時進行」の3つに分けられます。それぞれの基本的な流れを押さえたうえで、メリット・デメリットを比較していきましょう。

売り先行とは——先に今の家を売り、次の家を探す方法

売り先行とは、今住んでいる家の売却を先に進め、売却代金が確定してから新居の購入に動く進め方です。住み替えにおいてはもっともオーソドックスな方法とされ、資金計画の確実性を重視する方に選ばれる傾向があります。

一般的な流れとしては、まず不動産会社に売却査定を依頼し、媒介契約を結んで販売活動をスタートします。買い手が見つかり売買契約が成立したら、引き渡し日までに新居を見つけて購入するのが理想です。ただし、売却と購入のタイミングがぴったり合わないケースのほうが多く、その場合は引き渡し後に一時的な仮住まいが必要になります。

買い先行とは——先に新居を買い、後から今の家を売る方法

買い先行とは、新居の購入を先に済ませてから、今の家を売却する進め方です。引っ越しは旧居から新居への1回で済み、仮住まいの手間と費用がかかりません。また、新居探しに時間をかけられるため、「気に入った物件を逃したくない」という方に向いています。

ただし、旧居のローンが残っている状態で新居のローンを組む「ダブルローン」になるため、旧居が売れるまで毎月2本分の返済が続きます。金融機関の審査でも、2本分の返済額を合算した返済負担率で判定されるため、一定以上の年収と返済余力がないと審査自体が通りません。

同時進行とは——売却と購入を並行して進める方法

同時進行とは、売却活動と新居探しを並行して進め、旧居の引き渡し日と新居の引き渡し日をできるだけ近づける(理想は同日決済)方法です。仮住まいも不要で、二重ローンの期間も最小限に抑えられるため、うまくいけば最もコスト効率のよいやり方といえます。

しかし、実際には売却のタイミングと購入のタイミングを完全に合わせるのは非常に難しく、不動産会社の調整力に大きく依存します。スケジュールが崩れた場合のプランBも含めて準備する必要があり、3つの方法のなかで最も段取り力が求められるパターンです。

売り先行・買い先行・同時進行を一覧で比較

3つの進め方の違いを主要な項目ごとに整理します。

比較項目 売り先行 買い先行 同時進行
資金計画の確実性 ◎ 高い(売却額確定後に購入) △ 低い(売却額が未確定のまま購入) ○ やや高い(並行して進めるため調整可能)
新居選びの自由度 △ 限られる(売却後の短期間で探す場合あり) ◎ 高い(じっくり選べる) ○ 普通(売却活動と並行)
引っ越しの回数 2回(旧居→仮住まい→新居)になる場合あり 1回(旧居→新居) 1回(同日決済ができれば)
仮住まいの必要性 必要になる可能性が高い 不要 原則不要(調整失敗時は必要)
二重ローンのリスク なし あり(旧居売却まで) 短期間で発生する場合あり
売却価格への影響 ○ 腰を据えて交渉しやすい △ 早く売りたい心理から値下げしやすい ○ 状況による
スケジュール調整の難易度 低い(売却後に動くためシンプル) 中程度(売却のみ後回し) 高い(売却・購入の同期が必要)
向いている人 残債あり・堅実に進めたい人 年収に余裕・欲しい物件がある人 不動産会社と密に連携できる人

表のポイント

住宅ローン残債がある方にとって最大の分岐点は、「売却額で残債を完済できるか」「二重返済に耐えられる家計余力があるか」の2点です。この2つが曖昧なままだと、どの進め方を選んでも途中で計画が破綻するリスクがあります。

売り先行のメリット・デメリットを深掘り

売り先行のメリット

売り先行の最大の強みは、売却代金が確定してから新居の購入に進めるため、資金計画に無理が生じにくいことです。住宅ローンの残債がある場合でも、売却代金で完済できるかどうかが先に判明するため、「オーバーローンの金額はいくらか」「自己資金をどれだけ準備すればよいか」が数字で見えた状態で次のステップに進めます。

また、二重ローンのリスクがゼロである点も大きな安心材料です。旧居を売却してから新居のローンを組むため、返済負担率の審査でも旧居のローンを合算する必要がなく、審査に通りやすくなります。

さらに、「この期日までに売らなければ」というプレッシャーが比較的小さいため、売却価格の交渉で妥協しにくいという利点もあります。買い先行では「早く売らないと二重返済が続く」という焦りから値下げに応じやすくなりがちですが、売り先行ではそのリスクを回避できます。

売り先行のデメリット

最も大きなデメリットは、売却後に新居が見つかっていない場合、仮住まいが必要になることです。仮住まいには引っ越し費用(2回分)、敷金・礼金、家賃、荷物のトランクルーム代などが発生し、合計で数十万〜150万円前後のコストがかかるケースも珍しくありません。この「見えにくいコスト」を考慮していないと、売り先行で堅実に進めたはずが結果的に出費がかさむということになりかねません。

また、「売れたけれど、住みたい家がなかなか見つからない」という状態に陥ると、妥協して新居を選んでしまうリスクもあります。売却後に新居探しを始めるのではなく、売却活動と並行して情報収集を進めておくことが重要です。

買い先行のメリット・デメリットを深掘り

買い先行のメリット

買い先行の最大の利点は、新居選びに時間をかけられることです。「この物件を逃したくない」という決め手のある物件が見つかった場合、売却の完了を待たずに購入に踏み切れるため、タイミングを逃しません。

引っ越しが旧居から新居への1回で済む点も実用的なメリットです。仮住まいの費用と手間がゼロになるだけでなく、子どもの転校や通勤ルートの変更も1度で完結するため、家族への負担が小さくなります。

加えて、旧居を空き家の状態で売りに出せることも見逃せないポイントです。居住中の物件は内覧のたびに片付けや対応が必要ですが、空き家であれば不動産会社に鍵を預けておくだけで済みます。購入希望者も部屋全体をじっくり見られるため、物件の魅力が伝わりやすく、売却価格にプラスに働く可能性があります。

買い先行のデメリット

買い先行の最大のリスクは、旧居が売れるまで続く二重ローン(ダブルローン)です。マンションの平均的な売却期間は3〜6ヶ月、戸建ては6〜11ヶ月程度と言われていますが、エリアや物件条件によってはそれ以上かかることもあります。二重返済が半年を超えると、家計への影響は想像以上に大きくなります。

また、「早く売りたい」という心理的プレッシャーから、旧居の売却で値下げに応じやすくなるのも買い先行のデメリットです。当初3,000万円で売り出したものの、半年経っても買い手がつかず、最終的に2,600万円で売却——結果として400万円のロスが出た、というケースは実務的にも起こり得る話です。

さらに、二重ローンの審査をクリアするには、2本分の返済額を合算した返済負担率が基準以内に収まる年収が必要です。フラット35の基準で見ると、年収400万円以上で返済負担率35%以下が目安ですが、二重返済の状態でこの基準を満たすにはかなりの年収が求められます。

【コスト比較】仮住まい費用 vs 二重返済コスト——どっちが高い?

売り先行で発生する「仮住まいコスト」と、買い先行で発生する「二重返済コスト」。実際にどちらがいくらかかるのかを、モデルケースで比較します。

シミュレーションの前提条件

・家族構成:夫婦+子ども1人(3人家族)
・居住エリア:首都圏郊外
・旧居の住宅ローン:残債2,000万円/月返済額約8.5万円(金利1.0%・残期間20年)
・新居の住宅ローン:借入額3,500万円/月返済額約9.9万円(金利1.0%・35年)
※金額はすべて概算であり、実際の条件は個人・金融機関により異なります。

売り先行の場合:仮住まい3ヶ月のコスト

売り先行で旧居を引き渡した後、新居の入居までに3ヶ月の仮住まいが必要になったケースを想定します。

項目 金額(目安)
仮住まいの家賃(10万円×3ヶ月) 約30万円
敷金・礼金(家賃2ヶ月分) 約20万円
引っ越し費用(2回分:旧居→仮住まい、仮住まい→新居) 約20〜30万円
トランクルーム(月1.5万円×3ヶ月) 約4.5万円
光熱費・通信費の重複(仮住まい分) 約5万円
合計 約80〜90万円

買い先行の場合:二重返済6ヶ月のコスト

買い先行で新居を購入し、旧居の売却に6ヶ月かかったケースを想定します。

項目 金額(目安)
旧居ローン返済(8.5万円×6ヶ月) 約51万円
旧居の管理費・修繕積立金(マンションの場合:2.5万円×6ヶ月) 約15万円
旧居の固定資産税(月割り按分:約1万円×6ヶ月) 約6万円
引っ越し費用(1回分:旧居→新居) 約10〜15万円
合計 約82〜87万円

比較結果のポイント

このモデルケースでは、売り先行の仮住まい3ヶ月と買い先行の二重返済6ヶ月でほぼ同水準のコストになりました。しかし、注目すべきはコストの「確実性」が大きく異なる点です。

売り先行の仮住まいコストは、期間と家賃がほぼ読めるため、事前に金額を確定させやすい特徴があります。一方、買い先行の二重返済コストは、旧居がいつ売れるかによって大きく変動します。6ヶ月で売れれば約85万円程度で済みますが、売却が12ヶ月に延びれば約160万円超に膨らみ、コストの読みが外れやすい構造です。

「コストが同じなら買い先行でいい」とは限らない

コストの総額だけで判断するのは危険です。買い先行は売却が長引くほどコストが青天井で膨らむリスクがある一方、売り先行は仮住まい期間が延びてもコスト増のペースが緩やかです。「最悪のケースでいくらかかるか」という視点でもシミュレーションしておきましょう。

【判断フロー】6つの質問で「あなたに合った進め方」がわかる

ここまでの比較を踏まえ、あなたの状況に合った進め方を簡易的に判断できるフローをまとめました。すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、最初の方向性を整理する参考にしてください。

Q1. 旧居を売却すれば住宅ローンの残債を完済できそうですか?

→ 完済できそう … Q2へ
→ 完済できない(オーバーローン)… 売り先行+住み替えローンの検討へ(買い先行は資金的に厳しい可能性が高い)

Q2. 旧居と新居の2本分のローン返済を同時に続ける余裕はありますか?(目安:月額合計が手取りの45%以下に収まるか)

→ 余裕がある … Q3へ
→ 厳しい … 売り先行を基本に検討

Q3. 旧居は売りやすいエリア・物件条件ですか?(駅近・築浅・人気学区など)

→ 売りやすい(3〜6ヶ月以内に売れそう)… Q4へ
→ 売却に時間がかかりそう … 売り先行のほうが安全

Q4. 「この物件を買いたい」という具体的な候補がすでにありますか?

→ ある・逃したくない … 買い先行が有力
→ まだ探し中 … Q5へ

Q5. 仮住まい(引っ越し2回・一時的な家賃負担)は許容できますか?

→ 問題ない … 売り先行で堅実に
→ できれば避けたい … Q6へ

Q6. 信頼できる不動産会社がすでにいて、売却と購入のスケジュール調整を任せられますか?

→ はい … 同時進行を検討(ただし、プランBとして売り先行も準備)
→ いいえ・まだいない … まず売却査定を複数社に依頼して相談先を見つけるところからスタート

フローで分かること

このフローを通じて見えてくるのは、住宅ローンの残債状況と売却の見通しが曖昧なうちは、どの進め方も正しく選べないということです。Q1の「残債を完済できそうか?」に自信を持って答えるためには、まず旧居の売却査定を取ることが不可欠です。

知っておきたい「つなぎ融資」という第3の選択肢

売り先行でも買い先行でもない方法として、「つなぎ融資」を活用するケースがあります。住み替えの資金計画を考えるうえで知っておいて損はない仕組みです。

つなぎ融資の仕組み

つなぎ融資とは、旧居の売却代金が入るまでの間に発生する一時的な資金不足を、短期間(数ヶ月〜1年程度)の融資で補う方法です。旧居の売却代金が入ったタイミングで一括返済する仕組みのため、ダブルローンのように長期間にわたって二重返済が続くわけではありません。

つなぎ融資は「売り先行で進めているが、新居の購入が先に決まった」「注文住宅で土地代を先に支払う必要がある」といったケースで使われることが多く、住み替え全体の資金繰りを柔軟にする役割を持っています。

つなぎ融資の金利と費用の目安

つなぎ融資の金利は年2.0〜4.0%程度が相場で、通常の住宅ローンよりも高めに設定されています。加えて、事務手数料(10万円前後)や印紙代などの諸費用も発生します。融資期間が短いとはいえ、金額が大きい場合は利息負担も無視できません。

たとえば、つなぎ融資で2,000万円を金利3.0%で6ヶ月借りた場合、利息は約30万円です。事務手数料や印紙代を含めると、合計で40〜50万円程度の費用がかかる計算になります。

つなぎ融資は「売れる見込み」があることが前提

つなぎ融資は旧居の売却代金で一括返済する仕組みのため、「旧居が確実に売れる」という見通しが立っていることが前提です。売却が長引き、融資期間内に返済できない場合は遅延損害金(年14%前後に設定されていることが多い)が発生するリスクがあります。利用を検討する場合は、事前に複数社から売却査定を取り、売却の実現可能性を確認しておくことが重要です。

先輩たちがハマった「住み替えの3大失敗パターン」

住み替えの進め方で後悔した方の事例をもとに、よくある失敗パターンを3つ紹介します。

失敗①:売り先行で「仮住まいゼロ」を前提に動いたが間に合わなかった

「売却と同時に新居も決まるだろう」と楽観的に考え、仮住まいの資金を一切準備していなかったケースです。旧居は2ヶ月で売れたものの、希望エリアで条件に合う物件がなかなか見つからず、結局4ヶ月間の仮住まい生活に。想定外の出費が約100万円に達し、新居の頭金を減らさざるを得なくなりました。

売り先行で進める場合は、「仮住まいが不要になればラッキー」くらいの前提で、最低3ヶ月分の仮住まい費用(80〜100万円)を確保しておくのが鉄則です。

失敗②:買い先行で旧居が10ヶ月売れず、値下げで200万円のロス

「駅から徒歩圏内だしすぐ売れるだろう」と見込んで買い先行を選択。しかし築20年超の戸建てだったこともあり、問い合わせは少なく、6ヶ月経っても成約に至りませんでした。二重ローンの負担に耐えきれず、当初の売り出し価格から200万円値下げして10ヶ月目にようやく成約。二重返済の追加コスト約170万円+値下げロス200万円で、合計約370万円が想定外の出費となりました。

買い先行を選ぶ場合は、旧居の「売れやすさ」を客観的に査定してもらうことが欠かせません。「駅近だから大丈夫」ではなく、築年数・間取り・市場動向を踏まえた売却期間の見通しを不動産会社に確認しましょう。

失敗③:同時進行で売却契約が流れ、資金計画が崩壊

同時進行で売却と購入を並行して進め、旧居の買い手も見つかり新居の契約も完了。しかし、旧居の買い手がローン審査で否認されて売買契約が白紙に。新居の購入契約はすでに進行中で引き返せず、急きょダブルローンに切り替えざるを得なくなりました。

同時進行の場合は、売却が白紙になった場合でも新居の購入が成り立つかどうかを事前にシミュレーションしておくことが大切です。売却契約に「ローン特約による解除」が付いている場合は特に注意が必要です。

3つの失敗に共通する原因

いずれも「売却の見通しが甘かった」「最悪のケースを想定していなかった」ことが根本原因です。住み替えでは売却が計画の起点であり、ここが不確実なまま購入に踏み切ると、どの進め方でも破綻リスクが高まります。

住宅ローン残債がある人の「住み替え前チェックリスト」

住み替えの方向性を決める前に、以下の項目を確認しておくと、不動産会社や金融機関との相談がスムーズに進みます。

☑ 旧居の住宅ローン残高を正確に把握しているか(返済予定表や残高証明書で確認)

☑ 旧居の売却見込み額を複数社から査定してもらったか

☑ 残債と売却見込み額の差額(オーバーローンかアンダーローンか)を把握しているか

☑ 住み替えに使える自己資金(頭金+諸費用+予備費)の総額を整理しているか

☑ 新居の希望価格帯と月々の返済額の上限を決めているか

☑ 仮住まいが発生した場合に備えて80〜100万円程度の予備費を確保できるか

☑ 二重ローンになった場合、何ヶ月間耐えられるかを試算しているか

☑ 教育費・老後資金など、住居費以外の将来支出とのバランスを確認しているか

すべてに「はい」と答えられなくても大丈夫

チェックが埋まらない項目がある場合は、そこがあなたの「情報の穴」です。売却査定の依頼やFP相談で埋められるものがほとんどなので、まず行動することが大切です。特に最初の3項目(残高・査定額・差額)は住み替え計画のすべての土台になる情報です。

よくある質問(FAQ)

Q. 住宅ローン残債があっても住み替えできますか?

A. できます。売却代金で残債を完済できればそのまま住み替え可能です。売却代金で足りない場合は、自己資金で補填する、住み替えローンで残債を新居のローンに組み込むなどの方法があります。まず旧居の売却査定を取り、残債との差額を確認するのが最初のステップです。

Q. 売り先行で仮住まいなしにする方法はありますか?

A. 旧居の引き渡し日を遅め(売買契約から3〜4ヶ月後など)に設定してもらい、その間に新居を見つけて決済するという方法があります。ただし、買い手が早い引き渡しを希望する場合もあり、必ず実現できるとは限りません。不動産会社と早い段階でスケジュール戦略を共有しておくことが重要です。

Q. 買い先行で旧居が売れなかった場合はどうなりますか?

A. 二重ローンの返済が続きます。売れない期間が長引くと家計を圧迫するため、値下げして早期売却を目指すか、不動産会社による「買取」で確実に現金化する方法も選択肢に入ります。買取の場合は仲介より売却額が下がる傾向(相場の7〜8割程度)がありますが、売却時期を確定できるメリットがあります。

Q. マンションと戸建てで売りやすさに違いはありますか?

A. 一般的に、マンションのほうが売却期間は短い傾向があります。ある調査では、マンションの平均売却期間は3〜6ヶ月、戸建ては6〜11ヶ月とされています。ただし、立地・築年数・価格設定によって大きく変わるため、物件の条件に合わせた見通しを不動産会社に相談してもらうことが大切です。

Q. 売却と購入で別々の不動産会社を使っても問題ありませんか?

A. 問題ありません。ただし、同時進行の場合はスケジュール調整が重要になるため、売却と購入を同じ不動産会社(またはグループ会社)に任せたほうが連携がスムーズになるケースもあります。複数社から査定を取り、対応力や提案内容を比較して決めるのがおすすめです。

まとめ:正解は「あなたの数字」で決まる

売り先行と買い先行のどちらが正解かは、万人に当てはまる答えがあるわけではありません。この記事のポイントを整理します。

売り先行は、売却代金が確定してから新居を買うため資金計画が堅実。ただし仮住まいが発生する可能性があり、費用は3ヶ月で約80〜100万円が目安です。住宅ローン残債がある方、家計に余裕が大きくない方に向いています。

買い先行は、新居選びに時間をかけられ、引っ越しも1回で済む。ただし旧居が売れるまで二重ローンが続き、6ヶ月で約85万円、12ヶ月で約160万円超の追加コストが発生し得ます。年収に余裕があり、旧居が売れやすい条件の方に向いています。

同時進行は、うまくいけばコスト面で最も効率的。ただしスケジュール調整の難易度が高く、不動産会社との連携力が求められます。

いずれの進め方を選ぶにしても、判断の出発点は「旧居がいくらで売れるか」を知ることです。残債と売却見込み額の差がわかれば、仮住まいコスト・二重返済コスト・住み替えローンの必要性まで一気に見通しが立ちます。

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記事の監修・執筆

マイホーム購入・住宅ローン審査ナビ 編集部

住宅ローンアドバイザー資格保有者を含む編集チームが、住宅購入・住宅ローン・売却・家計見直しに関する情報を発信しています。記事内容は複数名によるファクトチェックを実施しています。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の推奨や、個別の税務・法務アドバイスを行うものではありません。住み替えの費用・期間・ローン条件は個人の状況・金融機関・不動産市場の動向によって異なります。記事内のシミュレーションは概算であり、実際の金額を保証するものではありません。具体的な判断や手続きについては、不動産会社・金融機関・税理士・ファイナンシャルプランナーなどの専門家に必ずご相談ください。

本記事の情報は2026年4月時点の調査にもとづいています。最新の制度・金利等は各公式サイトをご確認ください。

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