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住宅ローン借り換えと繰上返済はどっちが得?金利差・手数料・残期間で判断する方法

最終更新日:2026年5月11日

※本記事にはプロモーションが含まれています。

ボーナスや貯蓄がまとまってくると、「繰上返済して借入残高を減らすべきか、それとも金利の低いローンに借り換えるべきか」で悩む人は少なくありません。どちらも返済負担を減らす手段ですが、効果が出る条件と、向いている人はまったく違います。手元資金を減らしすぎるとかえって家計が苦しくなることもあり、新NISAや教育費・老後資金とのバランスを含めて判断することが必要です。この記事では、借り換えと繰上返済の違いを比較表で整理し、年収・残債・残期間・金利別に「どちらを優先すべきか」を判断できる材料をまとめます。

借り換えと繰上返済の違いを先に押さえる

同じ「返済負担を減らす方法」でも、効くポイントがまったく異なります。

項目 借り換え 繰上返済
仕組み 別の金融機関で新たにローンを組み、現在のローンを完済する 元本の一部を前倒しで返済する
効くポイント 金利を下げる 元本を減らす
手数料 事務手数料・登記費用などで数十万円かかることがある ネット手続きなら無料の銀行も多い
審査 必要(収入・健康状態など) 不要
手元資金 原則減らない 使った分だけ減る
団信 新規加入し直し(健康告知あり) そのまま継続
住宅ローン控除 条件次第で継続可 残高が減り控除額も減る場合がある
向いている人 金利差が大きく残期間が長い人 手元資金に余裕があり完済を急ぎたい人

借り換えは「金利」を下げ、繰上返済は「元本」を減らします。両者は対立する選択肢ではなく、組み合わせて使うこともできるという点は最初に押さえておきたいポイントです。

先に借り換えを検討した方がよい理由

順番として、まず借り換えメリットの有無を確認してから繰上返済を考える方が、トータルで有利になりやすい傾向があります。理由はシンプルで、借り換えで金利が下がれば、その後の繰上返済の効果も大きくなるからです。逆に、先に繰上返済で残債を減らしすぎると、借り換えメリットが出る条件(残債1,000万円以上が一般的な目安)から外れてしまうことがあります。

判断の基本順序

  1. 借り換えメリットが出るかを試算する
  2. メリットが出るなら借り換えを先に行う
  3. 借り換え後、家計に余裕がある範囲で繰上返済を組み合わせる
  4. 並行して新NISA・教育費・老後資金のバランスを確認する

金利が下がる兆しが見えない場合や、なかなか借り換え条件が改善しない場合は、住宅ローンの金利が下がらない人の特徴もあわせて確認しておくと、自分の状況を整理しやすくなります。

借り換えメリットが出る目安

一般的に借り換えメリットが出やすいとされる条件は、次の3つがそろうケースです。

1,000万円〜

残債の目安

10年〜

残期間の目安

0.3%〜

金利差の目安

例えば、残債2,000万円・残期間20年・金利差0.5%の借り換えなら、諸費用を差し引いても総返済額で100万円以上の差が出ることがあります。一方、残期間7年・残債500万円では諸費用を回収しきれず、繰上返済の方が現実的なケースが多くなります。

繰上返済が効くタイミング

繰上返済は「返済期間短縮型」と「返済額軽減型」の2タイプがあり、効果が違います。

返済期間短縮型

毎月の返済額は変えず、返済期間を短くするタイプ。利息軽減効果が大きく、定年までに完済したい人に向く。

返済額軽減型

返済期間は変えず、毎月の返済額を下げるタイプ。家計の固定費を下げたい人に向くが、利息軽減効果は期間短縮型より小さい。

「完済を早めて老後の不安を減らしたい」なら期間短縮型、「教育費のピークで家計が苦しい」なら額軽減型と、目的で使い分けます。

定年までの完済を目指している人は、定年前に住宅ローンを完済したい50代の進め方もあわせて参考にできます。

ケース別:借り換えと繰上返済どちらを優先するか

ケース①金利1.2%以上で借りている人

今の住宅ローン金利水準と比べて0.3%以上の差がある場合、借り換えメリットが出る可能性が高くなります。残期間が10年以上残っているなら、繰上返済より先に借り換えを試算するのが基本です。

ケース②残期間が7年以下の人

借り換えの諸費用(一般的に借入額の2.2%程度+登記費用など)を回収しづらく、繰上返済の方が効率的なケースが多くなります。期間短縮型で完済時期を前倒しする使い方が合います。

ケース③子どもがまだ小さい・教育費ピーク前の人

手元資金を厚めに残しておきたい時期です。繰上返済で貯蓄を取り崩すよりも、借り換えで毎月返済額を下げ、浮いた分を教育費・新NISAに回す選択肢が現実的です。

ケース④40代後半〜50代で残債1,000万円以上ある人

定年までの完済が見えにくい場合、借り換えで金利を下げつつ、ボーナスで期間短縮型の繰上返済を組み合わせる戦略が向きます。50代で住宅ローン残債1,000万円以上のときの選択肢でも詳しく整理しています。

ケース⑤新NISAでの資産形成も並行したい人

住宅ローン金利と期待リターンを単純に比較するのは難しいですが、ローン金利が低い(0.5%前後)場合は、繰上返済より新NISAでの長期積立に回す選択が合理的になることもあります。詳しい考え方は新NISAと住宅ローン繰上返済どちらを優先するかを参照してください。

ケース⑥住宅ローン控除期間中の人

控除期間中は、年末残高に応じて所得税・住民税が還付されます。繰上返済で残高を大きく減らすと控除額も減るため、控除期間が終わるタイミングまで繰上返済を待つ判断もあります。控除内容は国税庁の住宅ローン控除の解説で最新条件を確認できます。

判断フロー:自分はどちらを優先すべきか

ステップ1 現在の金利・残債・残期間を確認する

ステップ2 残債1,000万円・残期間10年・金利差0.3%の目安に当てはまるか確認する

ステップ3 当てはまるなら借り換え試算を先に行う

ステップ4 手元資金が「生活費6か月分+教育費直近2年分」を上回っているか確認する

ステップ5 上回っているなら、余剰分で繰上返済を検討する

ステップ6 住宅ローン控除期間中なら、控除終了まで繰上返済を待つ判断も検討する

手元資金を減らしすぎるリスク

繰上返済で起きやすい後悔

  • 貯蓄を一気に取り崩した直後に、家電故障・車検・医療費が重なって生活費が回らなくなった
  • 教育費のピークで奨学金やカードローンに頼ることになった
  • 転職・収入減のタイミングと重なり、生活防衛資金が足りなくなった
  • 団信に加入しているのに繰上返済を急いだことで、万一の保障が前倒しで減ってしまった

繰上返済は一度返してしまうと、原則戻ってきません。住宅ローンの金利は他のローンと比べて低い水準が多く、生活防衛資金や教育費を優先する方が結果的に有利になるケースは少なくありません。最低でも生活費の6か月分、子どもがいる家庭なら教育費直近2年分を別途確保しておきたいところです。

借り換え+繰上返済の組み合わせ例

条件が合えば、両方を組み合わせることで効果が大きくなります。具体的なイメージを示します。

例:残債2,000万円・残期間20年・金利1.3%、貯蓄500万円のケース

  • 金利0.6%のローンに借り換え → 総返済額で約160万円前後の軽減効果(試算上の目安)
  • 借り換え後、貯蓄から200万円を期間短縮型で繰上返済 → 完済時期を1〜2年前倒し
  • 残り300万円は生活防衛資金+新NISA積立に回す

※実際の効果は金利・諸費用・返済方式によって変動します。あくまで考え方の例です。

借り換えの諸費用が用意できない場合は、借り換え手数料が払えないときの対処法でローンに上乗せする方法やデメリットを確認できます。

借り換えメリットが出るかをまず確認する

借り換えと繰上返済の判断は、「借り換えで金利がどこまで下がるか」が分からないと始まりません。金利は属性・物件・借入時期で変わるため、自分の条件で借りられる銀行と適用金利を把握することが先です。複数行を1社ずつ調べるのは負担が大きく、属性によっては審査に通る銀行と通らない銀行が分かれるため、まとめて診断できるサービスを使うのが効率的です。

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モゲチェックの住宅ローン診断では、残債・残期間・現在の金利を入力すると、借り換えメリットの有無と、自分の属性で借りやすい銀行を確認できます。「借り換え」か「繰上返済」かを判断する前段階の試算に使えます。

  • 借り換えと繰上返済どちらを優先すべきか迷っている人
  • 借り換えメリットが本当にあるか試算してから決めたい人
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※本リンクはプロモーションです。診断結果は申込時の審査結果を保証するものではありません。

家計全体のバランスで決めたい人へ

借り換えメリットの有無が分かっても、繰上返済をどれだけ・いつ行うかは、教育費・老後資金・新NISA積立・保険の見直しなど家計全体との兼ね合いで決まります。「住宅ローンだけ」「投資だけ」で判断すると、後で資金不足に陥ることがあります。家計全体を俯瞰した判断が必要な場合は、第三者の視点が役立ちます。

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よくある質問

借り換えと繰上返済を同時に行うことはできますか?
可能です。借り換えのタイミングで借入額を残債より少なくする形で手元資金を投入すれば、実質的に借り換え+繰上返済を同時に行うことができます。ただし借入額が小さくなりすぎると借り換えメリットが出にくくなるため、試算してから判断します。
繰上返済は期間短縮型と返済額軽減型のどちらが得ですか?
利息軽減効果だけ見れば期間短縮型の方が大きくなる傾向があります。ただし、教育費のピークなど一時的に家計が苦しい時期は返済額軽減型の方が現実的です。目的に合わせて使い分けます。
住宅ローン控除期間中の繰上返済は損ですか?
控除期間中に残高を大きく減らすと、年末残高に応じた控除額が減るケースがあります。控除率と住宅ローン金利を比較して、控除期間終了後に繰上返済する選択肢を検討する余地があります。具体的な控除条件は国税庁の最新情報を確認してください。
手元資金はどれくらい残しておくべきですか?
一般的な目安としては、生活費の6か月分は確保しておきたいラインです。子どもの教育費ピークが近い場合は直近2〜3年の教育費、自営業や収入変動がある人はさらに厚めの資金を残す方が安全です。
新NISAで運用するのと繰上返済はどちらが有利ですか?
住宅ローン金利と運用の期待リターンを単純に比較するのは難しいですが、ローン金利が低く、運用期間を長く取れる場合は新NISAを優先する考え方もあります。一方で、投資はリターンが確定しないため、リスク許容度や心理的負担も含めて判断する必要があります。

まとめ:先に借り換え、次に繰上返済の順で考える

  • 借り換えは「金利」を下げ、繰上返済は「元本」を減らす。効くポイントが違う
  • 残債1,000万円・残期間10年・金利差0.3%が借り換えメリットの目安
  • 借り換え可否を先に確認し、その後で繰上返済を組み合わせるのが基本
  • 繰上返済で手元資金を減らしすぎないこと。生活費6か月分は最低限残す
  • 住宅ローン控除期間中は控除終了を待つ判断もある
  • 新NISA・教育費・老後資金を含めた家計全体のバランスで決める

「貯まったからとりあえず繰上返済」は、家計全体で見ると最適とは限りません。借り換えで金利を下げる余地があるか、手元資金を減らしてもよい時期か、控除や運用とのバランスはどうかを順番に確認していくと、後悔の少ない選択につながります。

運営者:マイホーム購入・住宅ローン審査ナビ編集部

住宅ローン・マイホーム購入・不動産売却・住み替え・家計見直し・住宅設備分野について、住宅金融支援機構、国土交通省、国税庁、金融庁、各金融機関の公表情報などの一次情報を参照しながら記事を作成しています。記事は公開時点・更新時点の情報に基づいており、制度・金利・控除内容などは変更される場合があります。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や運用商品の購入・借り換え・繰上返済を推奨するものではありません。住宅ローン審査の結果や借り換え可否は、金融機関・申込者の属性・信用情報・物件条件などにより異なります。税制・住宅ローン控除・補助金などの制度は変更される可能性があるため、最新情報は各金融機関・国税庁・国土交通省などの公式サイトでご確認ください。個別の判断については、金融機関・税理士・ファイナンシャルプランナーなど専門家へのご相談をおすすめします。

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