
「貯金はないけれど、家賃を払い続けるのがもったいない」「子供が大きくなる前にマイホームが欲しい」
自己資金がない状態でもマイホーム購入を検討している方へ。
結論から言えば、自己資金0円(頭金ゼロ)で家を買うことは可能です。
しかし、頭金がある場合に比べて金融機関の審査ハードルが上がるのも事実。何も知らずに「フルローンでお願いします」と伝えても、審査に通るのは難しいでしょう。
自己資金0円でのマイホーム購入は「勢い」ではなく「戦略」がすべて。
この記事では、住宅ローン審査に通るための具体的な5つの戦略ステップをご紹介します。正しい手順とポイントを押さえて、夢のマイホームを手に入れましょう!
なぜ「自己資金0円」だと審査が厳しくなるのか?

まず、なぜハードルが上がるのかを知っておきましょう。理由は主に2つあります。
- 借入額が大きくなるから
家を買うには、物件価格以外に「諸費用(登録費用、火災保険料、ローン手数料など)」がかかります。自己資金0円の場合、この諸費用もローンで借りる「オーバーローン」になることが多く、単純に借入総額が膨らみます。 - 「計画性」を疑われるから
金融機関は「貯蓄ができない人=返済も滞るかもしれない」と判断する傾向があります。
つまり、自己資金0円で審査を通すには、「借入額は増えるが、この人なら計画的に返済できる」と金融機関を納得させるだけの明確な根拠と準備が必要になるのです。
自己資金0円で住宅ローン審査を通す5つの戦略ステップ

「どうすればいいか分からない」という不安を解消するため、以下の5つのステップで準備を進めましょう。
ステップ1:【最重要】まず「借りられる額」ではなく「返せる額」を知る
自己資金0円で家を買う場合、最大の不安は「本当に返していけるのか?」という点です。
多くの方がまず「借りられる額(借入可能額)」を気にしますが、順番が逆です。最優先すべきは「毎月無理なく返せる額」を正確に把握することです。
しかし、一般的なシミュレーションサイトでは、自分に最適な金利や、どの金融機関が自己資金0円プランに強いのかまでは分かりません。
そこでおすすめなのが、AIが全国の銀行からあなたに最適なローンを診断してくれる「モゲチェック」です。
現在の年収や状況を入力するだけで、自己資金0円のプランも含め、「いくらまでなら安全か」「どの銀行が最適か」をプロの視点で比較検討できます。まずは高精度なシミュレーションで、あなたの「返せる額」を明確にしましょう。
ステップ2:自分の「信用情報」をクリーンにする
金融機関が「計画性」を判断するために絶対に見るのが「信用情報」です。
- 安定した収入の確保
住宅ローンの審査では、収入の「額」よりも「安定性」が求められます。フリーランスや契約社員より、正社員の方が有利です。もし転職したばかり(勤続年数1年未満)だと審査が厳しくなるため、最低でも1年以上は安定した収入実績を作ることが望ましいです。 - 信用情報の確認
「スマホ代の支払いをうっかり忘れた」「クレジットカードの引き落としができなかった」といった小さな遅延も、信用情報には記録されています。心当たりがある方は、CICなどの信用情報機関でご自身の情報を確認し、クリーンな状態にしておくことが重要です。
ステップ3:家の「総額」を知る(物件価格+諸費用)
次に、購入にかかる「総額」を把握します。物件価格だけを見て予算を立てると、必ず失敗します。
諸費用の目安:物件価格の3%〜10%
(例:3,000万円の物件なら90万〜300万円)
- 不動産取得税、登録免許税
- 火災保険料、地震保険料
- 住宅ローン保証料、事務手数料
- (新築戸建や中古の場合)仲介手数料、登記費用
これらの諸費用も含めた「総額」で予算を立てる必要があります。しかし、不動産会社やハウスメーカーに行くと、予算オーバーな提案をされないか不安な方も多いでしょう。
そんな時は、中立的な立場で資金計画(諸費用や予算)の相談ができる「家づくり相談所」のような無料相談窓口を活用するのが賢い方法です。あなたの状況に合わせて、自己資金0円でも無理のないプランを一緒に考えてくれます。
ステップ4:「フルローン」「オーバーローン」に強い金融機関を探す
自己資金0円での購入(フルローン)や、諸費用も含めた「オーバーローン」に対応している金融機関は、全ての銀行ではありません。
「A銀行では断られたが、B銀行なら通った」というケースは日常茶飯事です。
金融機関によって、審査基準や得意なローンプランは全く異なります。自力で全ての金融機関を比較し、最適な銀行を見つけるのは困難です。
ここでも「モゲチェック」が役立ちます。フルローンや諸費用ローンに対応している金融機関の比較も可能で、AIがあなたに最適な銀行を提案してくれます。
ステップ5:自己資金0円に強いローン商品(フラット35等)を検討する
金融機関だけでなく、「どのローン商品を選ぶか」も重要です。
特に「フラット35」は、頭金0円(物件価格の100%融資)でも利用しやすく、収入が安定していれば審査が比較的柔軟な特徴があります。
フラット35の特徴:
- 長期固定金利で返済計画が立てやすい
- 借入金額の全額を住宅ローンで賄える(※ただし諸費用は別途必要)
- 勤続年数や雇用形態(自営業者など)の審査が比較的柔軟
他にも、金融機関によっては独自の頭金不要プランがあるため、ステップ4で紹介したモゲチェックなどを活用し、複数の銀行を比較して最適なものを選びましょう。
自己資金0円で家を買う「本当のリスク」

ここまで「可能だ」という話をしてきましたが、信頼性を担保するために「リスク」も明確にお伝えします。
- 金利が高くなる可能性がある
頭金を入れた場合に比べ、金利優遇が受けられず、総返済額が増えることがあります。 - 返済負担が重くなる
当然ですが、借入額(元本)が多いため、毎月の返済額が高くなります。 - 将来、売却時に「残債割れ」しやすい
家を売却したくても、売却価格よりローン残高の方が多く、売れない(=差額を現金で補填しないといけない)リスクが高まります。
これらのリスクを許容できるか、そしてリスクを最小限に抑える返済計画を立てられるかが、成功の鍵となります。
自己資金0円のよくある質問(Q&A)
Q1:諸費用ローンとオーバーローンは何が違うのですか?
A:「オーバーローン」は、住宅ローンに諸費用を上乗せして借りることを指します。一方、「諸費用ローン」は、住宅ローンとは別に、諸費用専用のローンを組む(ローン契約が2本になる)ケースを指すことが多いです。どちらも金融機関の審査が必要で、一般的に諸費用ローンの方が金利が高くなる傾向があります。
Q2:本当に貯金ゼロで相談していいのでしょうか?
A:はい、問題ありません。「家づくり相談所」や「モゲチェック」のような専門サービスは、まさにそうした不安を抱える方のためのものです。貯金ゼロからでも実現可能なプランがあるか、プロの視点でアドバイスをもらえます。
Q3:転職したばかり(勤続1年未満)でも大丈夫ですか?
A:金融機関の審査は厳しくなる傾向がありますが、フラット35など、勤続年数を問わないローン商品も存在します。ただし、選択肢は狭まるため、まずはローン比較サービスで可能性を探るのが良いでしょう。
まとめ:「貯金ゼロ」は不利じゃない。情報戦略で理想の家を手に入れよう
自己資金0円で住宅ローンを組んで家を購入するためには、フルローンや諸費用ローンを活用し、収入や信用情報をしっかり管理することが大切です。
「貯金ゼロ」は、決して恥ずかしいことでも、不利なことでもありません。それは「情報戦略が試されるスタートライン」に立ったに過ぎないのです。
重要なのは、一人で悩まず、専門家の力を借りることです。
- ローンの専門家(モゲチェック)で、最適な金融機関と返済プランを知る。
- 家づくりの専門家(家づくり相談所)で、諸費用を含めた無理のない予算計画を立てる。
これらを活用し、シミュレーションを通じて無理のない返済プランを確認しておけば、自己資金0円からでも夢のマイホーム購入は現実のものになります。


