
「事前審査は通ったから、もう安心」と思っていませんか?住宅ローンの本当の勝負は本審査です。事前審査では「返済能力のざっくり確認」だったものが、本審査では「物件の担保評価」「収入の正確な裏付け」「資金計画の詳細確認」まで、すべてが公的書類で厳格にチェックされます。名古屋・長久手・日進エリアでの実務を前提に、初回で100%出し切るための書類チェックリストを、取得場所・注意点まで含めてまとめました。
最終更新:2025-08-10/注意:必要書類は金融機関・保証会社・商品・物件により異なります。必ず最新の商品概要・窓口案内をご確認ください。
なぜ本審査で書類が一気に増えるのか?
事前審査と本審査の違いを理解すると、なぜこれほど多くの書類が必要かが分かります。
- 事前審査:あなたの返済能力を「自己申告ベース」でざっくり確認
- 本審査:以下の3点を「公的書類」で厳格に確認
- 物件の担保評価(借入額に見合う価値があるか)
- 個人の正確な属性(申告した年収・勤続等が書類と完全一致するか)
- 資金使途の明確化(どこから・いくら・何に使うかが明瞭か)
つまり、本審査では「すべてを証明する書類」が求められるため、書類の種類と精度が格段に上がるのです。
【基本書類】全員必須(属性別の追加あり)
1. 本人確認・住所・印鑑
- □ 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等、有効期限内、両面コピー)
- □ 健康保険証(両面コピー、被扶養者は続柄記載面も)
- □ 住民票(世帯全員記載、本籍・続柄記載、マイナンバー記載なし、発行3か月以内)
- □ 印鑑証明書(実印登録済み、発行3か月以内)
名古屋・長久手・日進での最短取得:
マイナンバーカードがあればコンビニ交付で6:30〜23:00取得可(年末年始除く)。手数料も窓口より安いことが多いです。
2. 収入証明(属性別)
給与所得者
- □ 源泉徴収票(直近年分、原本または写し)
- □ 住民税課税証明書(所得・課税額記載、直近年分)
- □ 給与明細書(直近3か月分が目安)
転職1年未満・試用期間中
- □ 雇用契約書(年収・雇用形態・試用期間の記載)
- □ 直近の給与明細(可能な限り)
- □ 在職証明書(会社発行)
自営業・フリーランス
- □ 確定申告書(第一表・第二表、直近2〜3期、収受印またはe-Tax受信通知付き)
- □ 青色申告決算書または収支内訳書(直近2〜3期)
- □ 納税証明書(その1・その2、直近年分)
- □ 事業継続性を示す資料(契約書・請求書・入金明細等)
収入合算・育休・時短
- □ 復職予定証明書(復職日・雇用形態・所定労働時間・見込年収記載、会社発行)
- □ 雇用契約書・就業条件明示書(最新版)
課税証明・納税証明の取得場所:
- 名古屋市:各区役所・市税事務所、郵送請求可
- 長久手市・日進市:市役所税務課
注意:年度切り替え時期(5〜6月)は新年度版の発行開始日を要確認
3. 既存借入・資金関係
- □ 返済予定表・残高証明書(自動車・カードローン・教育ローン等、全て)
- □ 完済証明書(審査期間中に完済したもの、枠縮小の証跡)
- □ 預金通帳のコピー(頭金・諸費用の出所確認用、直近数か月)
- □ 贈与契約書・贈与税申告書(親族援助がある場合)
4. 団信(団体信用生命保険)
- □ 団信申込書・告知書(金融機関指定様式)
- □ 健康診断結果(直近1年以内、告知内容の裏づけ用)
- □ 主治医意見書(通院歴がある場合、必要に応じて)
重要:未告知は契約解除リスク。迷った場合は正確に告知し、必要書類で補強するのが安全です。
【物件別書類】購入物件により大きく異なる
新築戸建(建売・注文住宅)
- □ 売買契約書または工事請負契約書(全ページ、印紙貼付・署名押印済み)
- □ 重要事項説明書(全ページ)
- □ 建築確認済証・検査済証(原本)
- □ 建物図面一式(配置図・平面図・立面図・構造図)
- □ 土地・建物登記簿謄本(発行3か月以内)
- □ 公図・地積測量図・建物図面(法務局取得)
- □ 工事見積書・仕様書(注文住宅、変更があれば最新版)
- □ 工程表(注文住宅、着工〜引渡しまでの予定)
中古戸建
- □ 売買契約書・重要事項説明書(全ページ)
- □ 土地・建物登記簿謄本
- □ 公図・地積測量図・建物図面
- □ 建築確認済証・検査済証(保存されている場合)
- □ 建物状況調査報告書(インスペクション実施時)
- □ 固定資産評価証明書
中古マンション
- □ 売買契約書・重要事項説明書
- □ 土地・建物登記簿謄本(区分所有)
- □ 管理規約・使用細則
- □ 長期修繕計画書(現行版)
- □ 修繕積立金・管理費の明細
- □ 総会議事録(直近1〜2年分)
- □ 重要事項調査報告書(管理会社発行)
- □ 管理費・修繕積立金等の滞納がない証明書
マンション管理資料の取得コツ(名古屋・近郊):
管理会社によっては資料取得に1〜2週間かかります。仲介会社経由で契約前から早めに依頼しましょう。築古物件は書類の所在確認から始まることも。
フラット35利用予定
- □ 適合証明に必要な資料(設計図書・検査書類)
- □ フラット35S等の該当資料(長期優良・省エネ等の証明書)
書類取得の最短ルート(名古屋・長久手・日進)
当日取得可能
- 住民票・印鑑証明:コンビニ交付(6:30〜23:00、年末年始除く)
- 登記簿謄本・公図:登記情報提供サービス(オンライン)
1〜3営業日
- 課税証明・納税証明:各市役所・区役所(郵送請求は+数日)
- 建築確認関係:各市建築指導課・民間確認検査機関
1〜2週間
- マンション管理資料:管理会社経由(仲介会社に依頼)
- 完済証明:金融機関・信販会社(完済手続き後の発行)
よくある不備と対策(これで差戻しを防ぐ)
- 発行日が古い:住民票・印鑑証明は3か月以内、登記簿は1か月以内が目安
- 氏名・住所の表記ゆれ:全角/半角、旧字体、番地表記の統一(○番○号 vs ○-○)
- マイナンバー記載:金融機関は原則「記載なし」を要求
- 収入の年度間違い:源泉徴収票と課税証明の年度を要確認
- 物件書類の版数違い:契約変更があった場合は最新版を提出
- 借入の見落とし:携帯端末割賦・奨学金・親族借入も含めて全て申告
提出前の最終チェック(5分でできる)
- □ 全書類の氏名・住所・生年月日が統一されているか
- □ 発行日・有効期限が要件内か
- □ コピーは鮮明か(文字が読める、影・斜めなし)
- □ 両面コピー必要な書類(免許証・保険証等)は裏面もあるか
- □ 全ページ揃っているか(契約書・重要事項説明書等)
本審査直前のNG行動(これをやると否決リスク)
- 新しい借入やクレジットの増枠(スコア低下の原因)
- 口座間の大きな資金移動(出所の説明が必要になる)
- 申込内容と書類の数字不一致(差戻しの定番)
- 携帯電話料金等の延滞(信用情報に即反映)
保存版チェックリスト(印刷推奨)
【個人書類】
- □ 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等、両面)
- □ 住民票(世帯全員、本籍・続柄記載、マイナンバー記載なし、3か月以内)
- □ 印鑑証明書(実印登録、3か月以内)
- □ 源泉徴収票(直近年分)
- □ 住民税課税証明書(直近年分)
- □ 給与明細書(直近3か月分)
- □ 既存借入の残高証明・返済予定表(全て)
- □ 預金通帳コピー(頭金・諸費用の出所確認用)
- □ 団信申込書・告知書
【物件書類】
- □ 売買契約書または工事請負契約書(全ページ)
- □ 重要事項説明書(全ページ)
- □ 登記簿謄本(土地・建物両方)
- □ 公図・測量図・建物図面
- □ 固定資産評価証明書
- □ 【新築】建築確認済証・検査済証・建物図面一式
- □ 【マンション】管理規約・長期修繕計画・総会議事録・管理費等証明
- □ 【フラット35】適合証明関係書類
よくある質問(FAQ)
Q. 住民票にマイナンバーは記載すべき?
A. 金融機関はマイナンバー記載なしを求めることが一般的です。取得時に「マイナンバー記載なし」を選択してください。
Q. 源泉徴収票を紛失しました
A. 勤務先の総務・人事に再発行を依頼してください。電子交付のPDFでも代替できることが多いです。
Q. 本審査中に新しいローンを組んでも大丈夫?
A. 絶対に避けてください。本審査中の新規借入は信用情報に影響し、審査否決の原因となります。
Q. マンションの管理資料が古いと言われました
A. 管理会社に最新版の発行を依頼。総会議事録は直近1〜2年分、修繕計画は現行版が必要です。
Q. 書類の有効期限はいつから数える?
A. 一般的には金融機関への提出日を起点とします。余裕を持って取得し、期限切れ前に再取得しましょう。
無料サポートのご案内(書類準備の完全サポート)
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