
「自分たちだけのこだわりが詰まった注文住宅を建てたい!」
そう思って情報収集を始めたものの、同時にこんな不安がよぎっていませんか?
「注文住宅は高いって聞くけど、最終的にいくらになるか分からなくて怖い」
「最初の見積もりから、気づけば500万、1000万と予算オーバーするケースもあるって本当?」
「後から『あれも追加で』『これも必要で』とお金がかかるのは絶対に避けたい」
夢のマイホーム計画で、最も多くの人が挫折し、後悔するのが「予算オーバー」の問題です。
最初は3,000万円の予定だったのに、契約時には3,500万円になり、最終的な引き渡し時には4,000万円を超えていた…。そんな笑えない話が、注文住宅の世界では日常茶飯事に起こっています。
なぜ、こんなにも簡単に予算オーバーは起きてしまうのでしょうか?
それは、多くの人が「契約前」にやるべき“ある対策”を知らないまま、家づくりを進めてしまうからです。
この記事では、注文住宅でよくある予算オーバーの恐ろしい失敗例を5つ厳選して解説するとともに、「契約前」にできる最強の対策を徹底的にご紹介します。
結論から言えば、予算オーバーを防ぐ最大のカギは、「契約前に、精度の高い”間取りプラン”と”見積もり”を、複数社から手に入れること」に尽きます。
この記事を読み終える頃には、あなたは「なぜ予算オーバーが起きるのか」を完全に理解し、「どうすればそれを防げるのか」という具体的な武器を手にしているはずです。
【この記事はこんな人におすすめ】
- 初めての注文住宅で、お金の失敗をしたくない人
- ハウスメーカーの「坪単価」や「見積もり」のカラクリが知りたい人
- すでに1社と話を進めているが、このまま契約していいか不安な人
- 効率よく、信頼できる会社を見つけて比較したい人
注文住宅の「予算オーバー」はなぜ起こる?平均額と恐ろしい実態
そもそも、注文住宅の予算オーバーはどれくらい「普通」のことなのでしょうか。
多くの人が経験する「想定外の出費」
住宅金融支援機構の2022年度の調査によると、注文住宅の建築費用(土地代除く)の全国平均は約3,717万円です。
しかし、これはあくまで「最終的にかかった費用」の平均。多くの人が、当初の想定予算よりも高い金額を支払っているのが実態です。
国土交通省の「住宅市場動向調査」でも、注文住宅取得者のうち約4割が「当初の予算より支出が増加した」と回答しています。
問題は、その「増加額」です。
予算オーバーの平均は?「1000万円超え」も珍しくない現実
予算オーバーと一口に言っても、その額は様々です。
「50万円くらいなら…」と許容できる範囲なら良いですが、現実には「300万円」「500万円」、ひどい場合には「1000万円以上」も予算が膨れ上がるケースが後を絶ちません。
なぜそんなことが起きるのか? それは、家づくりには「契約前」と「契約後」で、費用の“ブラックボックス”がいくつも存在するからです。
そのワナを知らないまま進むと、気づいた時にはもう引き返せない状態に陥ってしまいます。
注文住宅で予算オーバー!契約前に知っておきたい「よくある失敗例5選」
では、具体的にどのような「ワナ」があるのでしょうか。実際に多くの人が陥った、代表的な5つの失敗例を見ていきましょう。
失敗例1:土地の購入でつまずく(地盤改良・インフラ整備費)
「駅近で、日当たりの良い土地が相場より安く見つかった!ラッキー!」
そう喜んだのも束の間、家を建てる前の「地盤調査」で、軟弱地盤であることが発覚。家を安全に支えるため、地盤を固める「地盤改良工事」が必須と言われました。
提示された追加見積もりは「150万円」。
家本体の計画が始まる前に、いきなり150万円の予算オーバーが確定してしまいました。
【解説】土地の「安さ」には理由がある
これは非常によくあるケースです。土地の価格だけを見て契約してしまうと、以下のような「見えない費用」に足元をすくわれます。
- 地盤改良費(約50万~200万円):土地の強度によって、表層改良、柱状改良、鋼管杭など工法が異なり、費用も大きく変動します。
- インフラ(水道・ガス)引き込み工事(約30万~100万円):前面道路に水道管やガス管が来ていない、または管が細すぎて交換が必要な場合、高額な工事費が発生します。
- 高低差のある土地(造成費):道路との高低差があると、土を削ったり(切土)、盛ったり(盛土)する造成費や、それを支える「擁壁(ようへき)」の費用が数百万円かかることもあります。
土地は、家本体のプランと密接に関連します。土地と建物をバラバラに考えると、こうした想定外の出費で最初から計画が狂ってしまうのです。
失敗例2:「本体工事費」の見積もりが甘い(オプション・仕様変更の罠)
ハウスメーカーA社とB社に見積もりを依頼。
A社は「延床30坪、総額2,800万円」。
B社は「延床30坪、総額3,000万円」。
「B社は高いな。A社の見積もりは安いし、営業担当も感じが良いからA社にしよう!」と契約。
しかし、いざ内装や設備の打ち合わせが始まると、営業担当からこんな言葉が。
「あ、そのキッチンは標準仕様ではないので、プラス30万円です」
「床材を無垢材にするなら、プラス80万円ですね」
「コンセントをここに追加するなら、1箇所プラス5,000円です」
契約時の見積もりは、あくまで最低限の「標準仕様」で組まれたもの。自分たちの希望を叶えようとすると、あれもこれも「オプション(追加費用)」に。
「一生に一度の買い物だから…」と妥協できず、最終的にオプション費用だけで合計400万円も膨れ上がり、B社の見積もりを軽々と超えてしまいました。
【解説】「標準仕様」の中身こそが最重要
これが、予算オーバーで最も多い「オプション地獄」のパターンです。
ハウスメーカーや工務店は、契約を取るために「最初の見積もりを安く見せる」テクニックを使います。そのカラクリが「標準仕様」です。
【要注意】標準仕様に含まれない(=オプションになりがちな)例
■キッチン
・天板を人工大理石からセラミックトップに変更(+20万~50万)
・タッチレス水栓に変更(+3万~7万)
・食洗機を深型に変更(+5万~10万)
・カップボード(食器棚)の追加(+20万~50万)
■浴室・洗面
・浴室乾燥機の追加(+5万~15万)
・洗面台の幅を広げる、三面鏡にする(+5万~20万)
■内装・外装
・床材を標準の複合フローリングから無垢材やタイルに変更(+50万~)
・壁紙(クロス)を一部、調湿・消臭機能のある「エコカラット」などに変更(+10万~)
・窓を標準のアルミ樹脂複合サッシから、より高性能な樹脂サッシ(トリプルガラス)に変更(+30万~)
・外壁を標準のサイディングからタイルや塗り壁に変更(+100万~)
■その他
・コンセントやスイッチの増設(1箇所数千円~)
・造作棚(本棚、パントリー棚など)の追加(+5万~)
・窓シャッター、網戸(※標準に含まれない会社も!)
これらの「積み重ね」が、気づけば数百万単位の差になるのです。契約前に「標準仕様でどこまでの家が建つのか」を正確に比較しないと、このワナに必ずハマります。
失敗例3:見落としがちな「付帯工事費」と「諸経費」
「建物本体価格 2,500万円!」という広告を見て、モデルハウスへ。
「この価格なら予算内だ」と話を進め、契約直前にもらった「総額見積もり」を見て愕然。
「総額 3,300万円」
「話が違う!」と詰め寄ると、「お客様、2,500万円はあくまで『建物本体価格』です。家を建てるには、それ以外に『付帯工事費』と『諸経費』が必ずかかります」と言われました。
その額、なんと800万円。予算を大幅に超えており、計画は振り出しに戻りました。
【解説】家づくりにかかるお金は「3種類」
家づくりにかかる費用は、大きく分けて以下の3つです。
1. 本体工事費(全体の約70~80%)
文字通り、建物そのものを建てる費用。広告などで「坪単価〇〇万円」とうたわれるのは、基本的にこの費用だけを指します。
2. 付帯工事費(全体の約15~20%)
建物本体以外で、生活に必須な工事費用。これが見積もりから漏れている(または安く見積もられている)ケースが非常に多いです。
- 地盤改良工事(※失敗例1)
- 解体工事(古い家がある場合)
- 屋外給排水工事(インフラ整備)
- 外構・造園工事(駐車場、フェンス、門扉、植栽など)
- エアコン設置工事、カーテンレール・アンテナ設置工事
3. 諸経費(全体の約5~10%)
工事以外で発生する、手続きなどの費用。これらは基本的に現金(キャッシュ)で用意する必要があります。
- 住宅ローン手数料・保証料
- 登記費用(土地・建物の所有権登録)
- 火災保険料・地震保険料
- 印紙税(契約書に貼る)
- 地鎮祭や上棟式などの費用(行う場合)
- 引っ越し代、家具・家電購入費
失敗例4:「とりあえず1社」で話を進めてしまう
ふらっと立ち寄った住宅展示場で、とても感じの良い営業担当Aさんに出会いました。
「私たちの希望をすごく親身に聞いてくれる」「この人になら任せられそう」とすっかり意気投合。他社を見に行くのが面倒になり、Aさんの会社一本で話を進めることに。
Aさんから「今月中に契約してくれるなら、特別に100万円値引きします!」と魅力的な提案も。
しかし、契約後に友人(別の会社で最近家を建てた)に見積もりを見せたところ、「うちとほぼ同じ仕様なのに、200万円も高いね…?」と言われてしまいました。
値引きされたとはいえ、そもそも元の価格が相場より高かったのです。Aさんを信頼しきっていたため、他の会社と「比較」する発想がありませんでした。
【解説】「比較しない」=相手の言い値
これは「人柄」で契約して失敗する典型例です。もちろん担当者との相性は重要ですが、それと「価格の適正さ」は別問題です。
比較対象がなければ、提示された見積もりが高いのか安いのか、妥当なのか判断できません。
「100万円値引き」も、最初から値引き分を上乗せした見積もりを出されているだけかもしれません。営業担当は「契約を取る」のが仕事です。「あなたに損をさせない」のが仕事ではありません。
たった1社としか話を進めないのは、「私たちは相場を知りません。あなたの言い値で買います」と宣言しているようなもので、予算オーバーへの最短ルートです。
失敗例5:間取り(プラン)の修正による想定外のコストアップ
契約時のプランは「標準的な3LDK」。しかし、打ち合わせを重ねるうちに「やっぱり吹き抜けが欲しい」「書斎スペースも追加したい」「家事動線を考えてパントリーを新設したい」と希望が膨らんできました。
担当者に伝えると、「できますよ!でも…」と重い口調。
「吹き抜けを作るには、その分、床面積が増え(建築基準法上)、耐震補強も必要になるのでプラス100万円です」
「パントリー新設のために壁の位置を動かすと、構造計算のやり直しと部材変更でプラス30万円です」
契約時のプランから変更するたびに、数十万円単位の追加費用が発生。
「契約前に、もっと自分たちの希望を盛り込んだプランで契約すべきだった…」と後悔しましたが、時すでに遅し。もうこの会社で進めるしかありません。
【解説】契約後のプラン変更は「割高」になる
契約時の「間取りプラン」の精度が低いと、このような失敗に陥ります。
多くの会社は、契約までは「無料の簡易プラン」しか作成しません。契約後、いざ詳細な設計(実施設計)に入ってから施主の希望を反映させると、以下のような理由でコストが跳ね上がります。
- 床面積の増加:吹き抜けやロフトも、法規上「床面積」に加算される場合があり、単純に費用が増えます。
- 構造の変更:壁を動かす、窓を大きくする、柱を抜くといった変更は、耐震性などを担保するために構造計算のやり直しや、より高価な部材(太い梁など)への変更が必要になります。
- 申請のやり直し:大幅な変更は、役所に提出する「建築確認申請」の再申請が必要になり、その手数料もかかります。
契約後の変更・追加は、施主側が圧倒的に不利な立場になります。「いくらかかってもやるしかない」状況になりがちなため、非常に割高な追加料金を請求されやすいのです。
予算オーバーを防ぐ最強の対策は「契約前の徹底比較」
ここまで5つの失敗例を見てきました。これらに共通する「根本的な原因」は、たった一つです。
「契約前に、正確な比較材料を持っていなかったこと」
では、どうすれば予算オーバーを防げるのでしょうか? その答えが、これまでと逆のことをするだけです。
なぜ「契約前」の「複数社比較」が重要なのか?
契約前に、複数の会社から「精度の高いプランと見積もり」を揃えること。これが最強の対策です。
なぜなら、以下の3つが明確になるからです。
1. 各社の「標準仕様」の違いがわかる
A社は「食洗機が標準」だが、B社は「窓の性能が標準で高い」。
C社は「無垢床が標準」だが、D社は「外壁タイルが標準」。
このように、「A社ではオプションになるものが、B社では標準」というケースが山ほどあります。
これを知れば、「自分たちの希望に一番近い標準仕様の会社」を選ぶことができ、オプション費用を最小限に抑えられます。
2. 各社の「得意な工法・デザイン」がわかる
「高気密・高断熱が得意な会社」「自然素材(無垢材や漆喰)が得意な会社」「デザイン性の高いモダンな家が得意な会社」など、強みは様々です。
自分たちの希望(例:吹き抜けが欲しい)を伝えた時、構造的に無理なく、かつコストを抑えて実現できる「得意な会社」に頼むのが一番です。
3. あなたの「希望の間取り」の適正価格がわかる
これが最も重要です。複数の会社に「まったく同じ希望(土地の広さ、部屋数、家事動線の要望など)」を伝えてプランと見積もりを出してもらうことで、「自分たちの建てたい家の相場」が初めて分かります。
1社だけの見積もりでは、それが適正かどうかなんて分かりません。3社、5社と集めることで、安すぎたり高すぎたりする会社を見抜き、「適正価格」で「信頼できる会社」を選び抜くことが可能になります。
でも、1社ずつ回るのは非効率すぎる…
「比較が重要なのは分かった。でも、住宅展示場を5社も回って、毎回同じ説明をして、プランを出してもらうなんて、時間も労力もかかりすぎる…」
「そもそも、契約するかも分からない客に、そんな詳細なプランを無料で出してくれるの?」
その通りです。これまでの家づくりでは、この「比較」のハードルが非常に高かったため、多くの人が途中で挫折し、「失敗例4」のように「とりあえず1社」で決めてしまっていたのです。
しかし、今は違います。
自宅にいながら、たった1回の入力で、複数の優良企業から「あなたのためだけのオリジナル間取りプラン」と「資金計画書」を無料でもらえるサービスがあります。
それこそが、予算オーバーを防ぐ最強のツール「タウンライフ家づくり」です。
自宅で完結!「タウンライフ家づくり」で比較の質を上げる
「タウンライフ家づくり」は、家づくりを検討している人と、全国の優良ハウスメーカー・工務店をマッチングする、日本最大級の無料一括見積もりサイトです。
「なーんだ、よくある一括資料請求サイトか」と思った方、お待ちください。
タウンライフが他と決定的に違うのは、「資料請求」ではなく「プラン請求」である点です。
【タウンライフ家づくりとは?】
「タウンライフ家づくり」は、自宅にいながら複数の優良ハウスメーカーや工務店から「オリジナルの間取りプラン」「資金計画書(見積もり)」「土地探し」の提案を、すべて無料でもらえる画期的なサービスです。
よくある「カタログ一括送付」とは違い、あなたの希望(予算、家族構成、こだわり)に基づいた、具体的なプランが手に入るのが最大の特徴です。利用者は全国で110万人を突破し、多くの人がこのサービスを使って「比較検討」をスタートしています。
タウンライフを活用すべき3つの理由
なぜ、予算オーバー対策にタウンライフが最強なのか? その理由は3つあります。
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- 理由1:完全無料なのに「間取りプラン」がもらえる
これが最大の強みです。通常、ハウスメーカーに「間取りプラン」を詳細に作ってもらうには、5万円~10万円の申込金を要求されたり、契約が前提だったりします。しかし、タウンライフなら契約前に、無料で、複数の会社からオリジナルの間取りプランが手に入ります。「失敗例5(間取り変更でのコストアップ)」で解説した通り、契約前にどれだけ希望を反映したプランを詰めておけるかが、予算オーバーを防ぐカギ。タウンライフは、その「土台」を無料で提供してくれます。
- 理由1:完全無料なのに「間取りプラン」がもらえる
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- 理由2:厳選された優良企業のみが参加(600社以上)
タウンライフに掲載されているのは、大手ハウスメーカーから、地域密着型の優良工務店まで、独自の厳しい基準をクリアした会社のみ。悪質な業者や、実績のない会社は排除されているため、安心して比較検討のテーブルに乗せることができます。
- 理由2:厳選された優良企業のみが参加(600社以上)
- 理由3:圧倒的な時間短縮と効率化(最短3分)
Webから最短3分で、あなたの希望や土地情報を入力するだけ。あとは待っていれば、各社があなたのために作成したプランや見積もりが自宅に届きます。住宅展示場を何軒もハシゴし、何時間もかけて同じ説明を繰り返す…という、あの非効率で疲弊する作業が一切不要になります。空いた時間で、家族会議や、届いたプランの比較検討にじっくり時間を使えます。
「まだ具体的に決まってないし…」
「土地も持ってないし…」
という方でも全く問題ありません。むしろ、そういう段階の方こそ、タウンライフを使うべきです。
「土地がない」と伝えれば、「土地探しの提案」もセットでしてくれますし、「予算3,000万円でどんな家が建つか知りたい」というレベルでも、各社が「3,000万円なら我が社ではこんなプランが可能です」という提案をくれます。
これこそが、まさにあなたが欲しかった「比較のモノサシ」になるのです。
(利用は完全無料。最短3分で入力完了)
契約前にやるべき!予算オーバーを防ぐ具体的な5つのステップ
タウンライフで比較材料を手に入れたら、次はいよいよ「契約」に向けて、具体的な行動に移していきます。予算オーバーを確実に防ぐための「5つのステップ」を解説します。
ステップ1:家づくりの「総予算」を正確に把握する
まず、自分たちが家づくりに「いくらまで出せるのか」を確定させます。
総予算 = 自己資金(貯金) + 住宅ローン借入可能額
ここで重要なのは、「借りられる額」と「無理なく返せる額」は違うということです。銀行が「5,000万円まで貸せます」と言っても、それを鵜呑みにしてはいけません。
毎月の返済額が、現在の手取り収入の20~25%以内に収まるかを必ずシミュレーションしてください。
また、「失敗例3」で解説した「諸経費」(総額の5~10%)は、ローンに組み込めず現金払いになるケースが多いです。自己資金から、その分の現金(例:3,000万円の家なら150万~300万円)は必ず分けて確保しておきましょう。
ステップ2:「絶対に譲れない要望」に優先順位をつける
次に、家族会議を開き、「新しい家で実現したいこと」をすべて書き出します。そして、それに優先順位をつけてください。
【A】絶対に必要(Must-Have)
例:4LDK、駐車場2台分、対面キッチン、リビング収納
【B】できれば欲しい(Nice-to-Have)
例:吹き抜け、書斎、食洗機(深型)、床暖房</p
【C】あったら嬉しい(Want / 諦めても良い)
例:屋上バルコニー、シアタールーム、全館空調
なぜこれが必要か? 予算オーバーは、この「B」と「C」の要望が打ち合わせ中に無尽蔵に増えることで発生するからです。
最初に「A」を叶えることを最優先とし、「B」は予算に余裕があれば採用、「C」は諦める、というルールを家族で決めておけば、打ち合わせで迷いがなくなり、「失敗例2(オプション地獄)」を防ぐことができます。
ステップ3:「タウンライフ」で初期プランと見積もりを徹底比較
ステップ1の「総予算」と、ステップ2の「要望リスト(特にAとB)」を元に、「タウンライフ家づくり」にプラン作成を依頼します。
数日後、複数の会社からプランと見積もりが届いたら、以下の点を重点的に比較してください。
- 希望した「A」の要望が、プランにすべて盛り込まれているか?
- その上で、提示された見積もり(資金計画書)は、総予算内に収まっているか?
- 見積もりの「標準仕様」には、どこまで(食洗機、窓の性能など)含まれているか?
- 「付帯工事費」や「諸経費」は、いくらで見積もられているか?(安すぎないか?)
この時点で、「A社のプランは魅力的だけど、標準仕様が最低限で、後から高くなりそう」「B社は高いけど、Bランクの要望まで標準で入っているから、実はお得かも」といった「比較のモノサシ」が手に入ります。
ステップ4:「標準仕様」の一覧表(仕様書)を必ずもらう
タウンライフで届いたプランを元に、実際に話を進めたい会社を2~3社に絞り込みます。
そして、次の打ち合わせで必ず「標準仕様書」をもらってください。
これは、「我が社では、標準でこのメーカーのこの型番のキッチン、この床材、この壁紙を使います」という一覧表です。
この仕様書を見比べれば、「A社はTOTOが標準、B社はLIXILが標準」といった具体的な差が分かり、自分たちの好みに近い会社、コストパフォーマンスの良い会社が一目瞭然となります。
ステップ5:契約書に「追加費用が発生する条件」を明記する
いよいよ1社と契約する段階になったら、契約書(工事請負契約書)の「約款(やっかん)」を穴が開くほど読み込んでください。
特にチェックすべきは、「追加・変更工事」に関する条項です。
- 契約後にプラン変更した場合、どのような計算で追加費用が発生するか?
- 「失敗例1」で挙げたような、地盤改良が必要になった場合の費用負担はどうなるか?
- 物価が高騰した場合、その分は上乗せされるのか?
これらの項目が曖昧なまま契約してはいけません。不安な点はすべて質問し、可能であれば「〇〇の場合は、追加費用は発生しない」「〇〇の費用は、〇〇円を上限とする」といった内容を、特約として一筆入れてもらうよう交渉してください。
ここまでやって初めて、予算オーバーのリスクを最小限に抑えたと言えます。
「比較はしたけど、まだ不安…」そんな時はプロに無料相談
「ステップは分かったけど、そもそもローンの組み方自体が不安…」
「タウンライフで3社に絞ったけど、どの会社が自分たちに本当に合っているか、第三者の意見が聞きたい」
そういった「比較」の次の悩み、つまり「決断」の悩みも出てくるでしょう。
そんな時は、特定のハウスメーカーに属さない、中立的な立場の「家づくりのプロ」に無料で相談できるサービスを活用しましょう。
「家づくり相談所」とは?第三者の中立なアドバイス
住宅展示場やハウスメーカーの営業担当は、当然ながら「自社の商品」を売るのが仕事です。
一方で、「家づくり相談所」のようなサービスは、中立的なファイナンシャルプランナーや、住宅アドバイザーが、あなたの家づくりに関するあらゆる相談(予算計画、ローン選び、会社選び)に無料で乗ってくれます。
【家づくり相談所とは?】
「家づくり相談所」は、特定のハウスメーカーに属さない中立的な立場の専門家が、家づくりに関するあらゆる相談に無料で乗ってくれるサービスです。
特に「お金」のプロフェッショナルであり、「自分たちの年収でいくらまで借りても安全か?」「変動金利と固定金利、どっちが良いか?」といった、ハウスメーカーの営業には聞きにくい(あるいは、はぐらかされがちな)お金の核心について、客観的なアドバイスをもらえるのが最大のメリットです。
タウンライフと「家づくり相談所」の上手な使い分け
「タウンライフ」と「家づくり相談所」は、どちらも無料ですが、役割が異なります。予算オーバー対策として、以下のように使い分けるのが最も賢い方法です。
ステップ1:まず「タウンライフ」で、効率よく比較材料(間取り・見積もり)を集める。
(おすすめな人:まずは自宅で情報収集したい、自分のペースで比較したい、営業されたくない)
ステップ2:集めた材料を手に、「家づくり相談所」でプロのセカンドオピニオンをもらう。
(おすすめな人:何から始めていいか全く分からない、ローンの組み方が不安、タウンライフで絞った2社で迷っている)
家づくり相談所では、タウンライフで得た見積もりを見せながら、「この2社で迷ってるんですが、うちの家族構成だとどちらがオススメですか?」「この資金計画書に抜け漏れはありませんか?」といった、具体的な相談が可能です。
中立なプロの「お墨付き」をもらうことで、安心して契約に進むことができます。
(相談は何度でも無料。オンライン相談もOK)
予算オーバー対策に本気でおすすめ!家づくり無料サービス比較
ここで、予算オーバー対策に役立つ2つのサービスを、改めて比較して整理します。
タウンライフ家づくり

予算オーバーの最大の原因である「比較不足」と「プランの甘さ」を、契約前に、しかも自宅で解消できる唯一無二のサービスです。
最大の強みは、やはり「間取りプラン」が無料でもらえる点。
「失敗例5(間取り変更)」を防ぐには、契約前にいかに自分たちの希望を反映したプランを比較できるかが勝負です。
また、「失敗例2(オプション地獄)」を防ぐためにも、各社のプランを見比べて「標準仕様」を比較する作業が必須。その比較材料を、営業マンのプレッシャーゼロで手に入れられるのは、家づくりの「第一歩」として最強のツールと言えます。
家づくり相談所

「そもそも、うちの予算は妥当?」「住宅ローンの最適解は?」といった、「お金の根本的な不安」を解消するのに最適なサービスです。
タウンライフが「比較材料を集める」サービスなら、こちらは「集めた材料をジャッジする」サービス。
ハウスメーカーの営業担当には言えない本音や、聞きにくいお金の話を、利害関係のない第三者に相談できる価値は計り知れません。
「失敗例3(諸経費の見落とし)」や「失敗例1(土地のワナ)」など、専門知識が必要な分野で失敗しないための「保険」として活用できます。
注文住宅の予算オーバーに関するQ&A
最後に、注文住宅の予算に関してよくある質問にお答えします。
A. いいえ、かかる可能性はあります。
どれだけ精密な見積もり(資金計画書)を作ってもらっても、予測不可能な費用は存在します。
代表的なものが、契約後に実施する「地盤調査」の結果次第でかかる「地盤改良費」です(失敗例1)。
また、施主側が「やっぱり壁紙をこっちに変えたい」と「契約後に」仕様変更すれば、当然追加費用がかかります。
だからこそ、「契約前に、できるだけ詳細なプランと仕様を確定させておくこと」が重要であり、そのためにタウンライフでのプラン比較が非常に有効なのです。
A. はい、利用者側が費用を請求されることは一切ありません。
これらのサービスは、提携しているハウスメーカーや工務店側からの広告費・紹介料で運営されています。そのため、利用者は無料で使うことができます。
タウンライフを利用すれば、プランを提案してきた複数社から連絡(メールや電話)は入ります。しかし、それは「プランの詳細説明」や「打ち合わせの打診」のためです。
厳選された優良企業なので、しつこい営業は少ないと評判ですが、万が一不要だと感じた場合は、メールや電話で「他社に決めたので」とハッキリ断れば問題ありません。
A. 一概には言えません。どちらにもワナはあります。
・ハウスメーカーの場合
仕様がある程度規格化されているため、見積もりの精度は高い傾向にあります。しかし、「標準仕様」から外れた途端、オプション費用が割高になる(失敗例2)傾向があります。
・工務店の場合
自由度が高い分、施主のこだわり(造作家具、特殊な素材など)を詰め込みすぎて、気づけば予算オーバー(失敗例5)になりがちです。また、会社によって見積もりの「付帯工事費」の計上が甘い(失敗例3)ケースも見られます。
結局は、「どの会社と契約するか」ではなく、「契約前にどれだけプランと仕様を比較検討し、詰めたか」がすべてです。
まとめ:予算オーバーの不安は「契約前の準備」ですべて解消できる
注文住宅で予算オーバーする人は、例外なく「準備不足」と「比較不足」です。
恐ろしい5つの失敗例をもう一度思い出してください。
- 失敗例1:土地の見えない費用(地盤改良費など)
- 失敗例2:標準仕様のワナ(オプション地獄)
- 失敗例3:付帯工事費と諸経費の見落とし
- 失敗例4:「比較せず」1社で決めてしまう
- 失敗例5:契約後の間取り変更(割高な追加費用)
これらすべての根本的な原因は、「契約前に、適正価格とプランの相場を知るための”モノサシ”を持っていなかった」ことです。
そして、その最強のモノサシを手に入れる方法こそが、無料サービス「タウンライフ家づくり」で、複数の優良企業から「あなたのためだけの具体的な間取りプランと見積もり」を取り寄せ、徹底的に比較することです。
住宅展示場に足を運ぶのは、その後でも全く遅くありません。
まずは、自宅のPCやスマホから、たった3分。あなたの希望を伝えるだけで、各社が知恵を絞って「こんな家はいかがですか?」と提案をくれます。
そのプランを見ているだけでも、家づくりの夢は膨らみますし、何より「この会社は、この予算でここまでやってくれるんだ」という具体的な基準が手に入ります。
「なんとなく」で数百万円を失う後悔をしないために、まずは「知る」ことから始めてみませんか?