住宅ローン審査に落ちた人が次にやるべき5つのこと

1. 審査に落ちた原因を徹底的に分析する

まず最初に行うべきは、「なぜ自分が審査に落ちたのか」を可能な限り把握することです。審査結果そのものは開示されませんが、心当たりがあるポイントを1つずつ洗い出すことで改善策が見えてきます。

よくある審査落ちの原因

• 借入希望額が年収に対して多すぎる（返済負担率オーバー）
• 勤続年数が短い（1年未満など）
• 雇用形態が不安定（契約社員・派遣社員・自営業など）
• 他の借入が多い（車ローン・奨学金・カードローンなど）
• クレジットカードの遅延・延滞履歴がある
• 自己資金が少ない、またはゼロ

これらはどれも評価の対象になります。たとえば「年収400万円・借入希望額4,000万円」では、いくら頭金があっても通過は困難です。

一度でも審査に落ちた場合は、次の申込で“同じミス”を繰り返さないためにも、何が問題だったのかを徹底的に自己分析しましょう。

2. 自分の信用情報を確認する

住宅ローン審査では、個人信用情報が非常に重視されます。なぜなら、あなたの「過去の金融取引の履歴」が全て記録されており、延滞や滞納があればすぐに分かるからです。

信用情報は3つの機関で管理されています

• CIC（シー・アイ・シー）：主にクレジットカード、スマホ割賦など
• JICC（日本信用情報機構）：カードローン、消費者金融など
• KSC（全国銀行協会）：住宅ローン、銀行系ローンなど

これらの情報機関から、自分の信用情報を500〜1,000円で開示請求できます。異動情報（いわゆるブラックリスト）が載っていないか、クレカの支払履歴に延滞がないか、確認しておきましょう。

特に多いのが、「解約したつもりのクレカに年会費が請求されていて未払いになっていた」「スマホの機種代を分割で払っていたが、数回滞納していた」などの“うっかり延滞”です。

金融機関は、信用情報に「A（遅れ）」や「異動」があると即NGを出す場合が多いです。

3. 条件を見直し、現実的な再チャレンジ計画を立てる

一度審査に落ちたからといって、もう通らないわけではありません。条件を見直し、通りやすい計画に修正することで、次の審査に備えることが可能です。

主な改善ポイント

• 借入金額を減らす：物件価格を見直す／頭金を増やす
• 返済期間を長くする：月々の支払いを抑え、返済比率を下げる
• 収入合算を利用する：配偶者の収入も加えて申込む
• 他の借金を完済しておく

収入合算やペアローンを活用すれば、審査上の年収が上がり、借入額を増やせることもあります。反対に、車のローンやカードローンは、可能であれば先に完済しておくことが望ましいです。

さらに、「住宅会社の紹介ローン」など特定の物件に限って通りやすい審査枠があることも。不動産会社と相談して、より通りやすい金融機関や提携ローンを選ぶのも有効です。

4. 審査に通りやすい金融機関を選ぶ

すべての金融機関が同じ基準で審査しているわけではありません。むしろ、銀行ごとに審査のクセがあります。

代表的な特徴の違い

• 都市銀行：厳しめ。信用情報や属性を重視
• 地方銀行・信用金庫：相談ベースで柔軟。地域密着型
• ネット銀行：金利は安いがAI審査のため柔軟性が低い
• フラット35：勤続年数や雇用形態に寛容な傾向

たとえば「自営業」「転職して1年未満」などの人は、大手銀行では落ちてもフラット35なら通るケースが少なくありません。

また、住宅会社によっては「この銀行は通りやすい」といった実績を持っている場合もあるので、紹介してもらうのも一つの手です。

5. プロの無料相談を活用する

審査に2度以上落ちた人、どうしても原因がつかめない人は、住宅ローンに精通した専門家のアドバイスを受けるのが確実です。

相談先の例

• ファイナンシャルプランナー（FP）：資金計画から審査通過までアドバイス
• 住宅ローン専門の仲介業者：複数の金融機関に精通している
• 不動産会社：提携ローンの実績が豊富

無料で相談できるサービスも多く、「この属性なら○○銀行が通りやすい」「〇ヶ月空けて申請しなおせば可能性あり」など、具体的な情報をもらえることがあります。

プロに相談することで、自己判断での再申請よりも通過率がグッと上がる可能性があるため、まずは一度相談してみましょう。

まとめ｜住宅ローン審査に落ちても再チャレンジできる

住宅ローンの審査に落ちると、一時的には大きなショックを受けるものですが、そこからどう立て直すかが本当の勝負です。

今回ご紹介した5つのステップ：

1. 審査落ちの原因を分析する
2. 信用情報を確認する
3. 条件を見直して計画を立て直す
4. 通りやすい金融機関を選ぶ
5. 専門家に相談する

これらを実践すれば、次回の審査通過率は格段に高まります。

住宅購入は焦らず慎重に。正しい情報と準備で、あなたのマイホームの夢は必ず実現できます。