
住宅ローン審査に落ちた…でも、まだ諦めないでください
「審査に落ちた…もう家は買えないのか」
「どうして落ちたのか理由も分からない」
「次はどうすればいいの?もう一度申し込んでいいの?」
住宅ローンの審査に落ちると、目の前が真っ暗になる気持ち、よく分かります。
でも、安心してください。審査に落ちても、適切な対処をすれば次は通る可能性があります。
実際、私が住宅ローンアドバイザーとして相談を受けた方の中で、一度審査に落ちた後、対策を講じて次は通った方が約70%います。
この記事では、住宅ローン審査に落ちた後、具体的に何をすればいいのか、実例を交えながら徹底解説します。
- 住宅ローン審査に落ちる7つの主な理由
- 審査落ち後、次に取るべき5つのアクション
- 実際に一度落ちて、次は通った3人の実例
- 審査に通りやすくなる具体的な対策
- 相談すべき専門家とサービス
住宅ローン審査に落ちる7つの主な理由
まず、なぜ審査に落ちたのか、その理由を理解することが重要です。
銀行は審査に落ちた理由を明確に教えてくれません。でも、審査に落ちる理由はほぼ決まっています。
理由1:返済負担率が高すぎる(最も多い)
返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のことです。
年収400万円未満:返済負担率30%以下
年収400万円以上:返済負担率35%以下
この基準を超えると審査に落ちます
落とし穴:他のローンも含まれる
住宅ローンだけでなく、車のローン、カードローン、クレジットカードのリボ払いなども含めて計算されます。
実例:田中さん(年収450万円)のケース
「住宅ローン月8万円なら余裕だと思っていました。でも、車のローン月3万円とカードのリボ払い月2万円を忘れていて、合計月13万円。年間156万円で返済負担率が34.6%。これで審査に落ちました…」
理由2:個人信用情報に問題がある
過去の支払い履歴は、すべて「個人信用情報機関」に記録されています。
審査に落ちる信用情報
- クレジットカードの支払い遅延(過去2年以内)
- 携帯電話の分割払いの滞納
- 消費者金融からの借入
- 過去の債務整理・自己破産(5〜10年以内)
- カードローンの利用
理由3:勤続年数が短い
多くの銀行が「勤続3年以上」を条件にしています。
転職直後、起業直後、フリーランスになったばかりの場合は、審査に通りにくくなります。
理由4:年収に対して借入希望額が大きすぎる
一般的に、年収の7〜8倍を超える借入は審査に通りにくいです。
例:
年収400万円 → 借入可能額の目安は2,800〜3,200万円
4,000万円借りたい場合 → 審査に落ちる可能性大
理由5:雇用形態が不安定
以下の雇用形態は審査に通りにくくなります:
- 契約社員・派遣社員
- フリーランス・個人事業主(開業3年未満)
- パート・アルバイト
- 会社経営者(赤字決算がある場合)
理由6:健康状態に問題がある
住宅ローンは「団体信用生命保険(団信)」への加入が条件になっています。
団信に加入できない病気・既往歴:
- うつ病などの精神疾患(投薬治療中)
- がん(完治から5年以内)
- 心筋梗塞・脳卒中
- 糖尿病(重度)
- 高血圧(治療中)
団信に加入できない場合、住宅ローンの審査も通りません。
理由7:物件の担保価値が低い
中古住宅や再建築不可物件など、物件の担保価値が低い場合も審査に落ちます。
銀行は「万が一返済できなくなった時に物件を売却して資金回収する」ことを考えています。売却できない物件には融資しません。
【重要】審査に落ちた後、まず最初にやるべき3つのこと
審査に落ちた時、焦ってすぐに別の銀行に申し込むのは絶対にやめてください。
なぜなら、短期間に複数の銀行に申し込むと「申込ブラック」と判断され、さらに審査に通りにくくなるからです。
ステップ1:落ち着いて状況を整理する(1週間)
まずは冷静になりましょう。審査に落ちたからといって、人生が終わるわけではありません。
焦って行動すると、さらに状況が悪化します。
ステップ2:信用情報を確認する(すぐに実行)
自分の信用情報は、以下の3つの機関で確認できます:
- CIC(シー・アイ・シー)
クレジットカード会社が加盟。オンラインで即日確認可能(手数料1,000円) - JICC(日本信用情報機構)
消費者金融が加盟。郵送で確認(手数料1,000円) - 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
銀行が加盟。郵送で確認(手数料1,000円)
信用情報を確認してチェックすべきポイント:
- 過去2年以内の延滞記録はないか
- 現在の借入残高はいくらか
- クレジットカードのキャッシング枠が残っていないか
- 債務整理などの異動情報がないか
ステップ3:専門家に相談する(最重要)
一人で考えていても、審査に落ちた本当の理由は分かりません。
住宅ローンに詳しい専門家(FP、住宅ローンアドバイザー)に相談しましょう。
- 審査に落ちた理由の推測と分析
- 次に申し込むべき金融機関の提案
- 審査に通りやすくするための対策アドバイス
- 借入希望額の見直し
- 金融機関との交渉サポート
審査に落ちた後、次に取るべき5つのアクション

状況を整理したら、次の5つのアクションを実行しましょう。
アクション1:他のローンを完済する
優先度:最高
車のローン、カードローン、クレジットカードのリボ払いなど、完済できるローンはすべて完済しましょう。
効果:返済負担率が下がり、次の審査に通りやすくなります。
実例:佐藤さん(35歳・年収420万円)
「住宅ローン審査に落ちた後、FPに相談して車のローン残債80万円を一括返済しました。貯金は減りましたが、おかげで次の審査は通りました」
アクション2:借入希望額を減らす
優先度:高
審査に落ちた借入額で再度申し込んでも、また落ちる可能性が高いです。
目安:前回より10〜20%減額する
例:
前回:3,500万円で審査落ち
次回:3,000万円で申し込み → 審査通過の可能性アップ
アクション3:頭金を増やす
優先度:中
頭金を増やせば、借入額が減るので審査に通りやすくなります。
目安:物件価格の20%以上
親や祖父母から住宅取得資金の贈与を受けられる場合、非課税枠(最大1,000万円)を活用できます。
アクション4:収入合算や連帯保証人を検討する
優先度:中
配偶者の収入を合算すると、世帯年収が上がり審査に通りやすくなります。
夫の年収:400万円
妻の年収:200万円(パート)
→ 世帯年収600万円として審査
借入可能額が大幅に増えます
ただし、妻が仕事を辞める可能性がある場合は慎重に検討してください。
アクション5:別の金融機関に申し込む(3ヶ月後)
優先度:高
審査基準は金融機関によって異なります。A銀行で落ちても、B銀行では通ることがあります。
重要:最低でも3ヶ月は期間を空けてから次の申し込みをしましょう。
申し込むべき金融機関の順番:
- フラット35(審査基準が緩い)
- 地方銀行・信用金庫(地域密着で柔軟な対応)
- ネット銀行(条件が合えば金利が低い)
- メガバンク(審査が厳しいが金利は安定)
【実例】審査に落ちた後、成功した3人のケース

ケース1:車のローンを完済して成功した山田さん(33歳・年収380万円)
審査落ちの状況:
借入希望額:2,800万円
他のローン:車のローン月4万円(残債120万円)
返済負担率:36%で審査落ち
対策:
貯金から120万円を使って車のローンを完済
借入希望額を2,600万円に減額
→ 返済負担率が27%に下がる
結果:
地方銀行で審査通過!
月々の返済額:73,000円
山田さんの声:
「車のローンがこんなに影響するとは思いませんでした。FPに相談して、完済したことで次は通りました。貯金は減りましたが、家が買えたので結果オーライです」
ケース2:信用情報の傷が回復してから再挑戦した鈴木さん(38歳・年収450万円)
審査落ちの状況:
借入希望額:3,200万円
問題:2年前にクレジットカードの支払いを1回遅延していた
対策:
信用情報を確認し、延滞記録が「2年前」であることを確認
あと1年待てば記録が消えることが判明
→ 1年間、計画的に頭金を貯める
結果:
1年後、頭金500万円で再申し込み
信用情報の傷も消え、審査通過!
鈴木さんの声:
「たった1回の遅延が原因だとは…。でも、1年待ったおかげで頭金も増やせて、結果的には良かったです」
ケース3:フラット35で成功した高橋さん(41歳・個人事業主・年収480万円)
審査落ちの状況:
借入希望額:3,000万円
問題:個人事業主で開業2年目。銀行の審査基準(勤続3年以上)を満たさない
対策:
民間銀行を諦め、フラット35に申し込み
フラット35は自営業者でも審査が通りやすい
結果:
フラット35で審査通過!
金利は民間銀行より少し高いが、固定金利なので安心
高橋さんの声:
「個人事業主だと民間銀行は厳しいと分かりました。フラット35があって本当に助かりました」
- 自営業者・フリーランスでも審査が通りやすい
- 勤続年数の制限が緩い
- 固定金利なので返済額が変わらない
- 団信への加入が任意(健康に不安がある方でもOK)
- ただし金利は民間銀行より0.5〜1.0%高い
金融機関別・審査の特徴と通りやすさ

どの金融機関に申し込むかで、審査の通りやすさは大きく変わります。
フラット35(住宅金融支援機構)
審査の通りやすさ:⭐⭐⭐⭐⭐(最も通りやすい)
- メリット:自営業・非正規雇用でもOK、団信加入が任意
- デメリット:金利が高め(1.5〜2.0%)、物件の技術基準が厳しい
- こんな人におすすめ:民間銀行で落ちた人、個人事業主、健康に不安がある人
地方銀行・信用金庫
審査の通りやすさ:⭐⭐⭐⭐(通りやすい)
- メリット:地域密着で柔軟な対応、相談しやすい
- デメリット:金利はやや高め(0.6〜1.2%)
- こんな人におすすめ:地元で家を建てる人、給与振込口座がある人
ネット銀行
審査の通りやすさ:⭐⭐⭐(普通)
- メリット:金利が最も低い(0.3〜0.5%)
- デメリット:審査が機械的、対面相談ができない
- こんな人におすすめ:年収・勤続年数に問題がない人、手続きに慣れている人
メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほなど)
審査の通りやすさ:⭐⭐(厳しい)
- メリット:安心感、金利は安定
- デメリット:審査が最も厳しい
- こんな人におすすめ:年収・勤続年数・信用情報すべてに問題がない人
複数のハウスメーカーから最適なプランを提案してもらう
住宅ローン審査に落ちた原因の一つが「借入希望額が高すぎる」場合、建物の予算を見直す必要があります。
複数のハウスメーカーから見積もりを取ることで、予算内で建てられる最適なプランが見つかります。
タウンライフ家づくり

- 審査に通る借入額で何が建てられるか知りたい
- 予算を抑えられるハウスメーカーを探したい
- 複数社を比較して最適な提案を選びたい
- 資金計画から相談したい
- 住宅展示場を回る時間がない
サービス内容:
- 完全無料で利用可能
- 複数社から間取りプラン・見積もりが届く
- 資金計画の提案
- 土地探しのサポート
- 全国1,180社以上のハウスメーカー・工務店が対応
利用者の声:
「審査に落ちて借入額を500万円減らすことに。でも複数社から提案をもらって、予算内でも満足できる家が建てられると分かりました」(35歳男性)
住宅ローン審査の専門家に相談すべき理由
「一度落ちたけど、次はどうすればいいか分からない…」
そう思ったら、一人で悩まずにプロに相談することを強くお勧めします。
家づくり相談所

- なぜ審査に落ちたのか理由が分からない
- 次はどの金融機関に申し込むべきか知りたい
- 信用情報に問題があるか確認したい
- 借入希望額をいくらに修正すべきか相談したい
- フラット35の申し込み方法を教えてほしい
サービス内容:
- 初回相談無料(60分)
- 審査落ちの原因分析
- 信用情報の確認サポート
- 次に申し込むべき金融機関の提案
- 借入可能額の再計算
- 金融機関への申し込みサポート
相談者の声:
「審査に落ちて途方に暮れていましたが、FPに相談して車のローンを完済し、借入額を減らしたことで次は通りました。プロのアドバイスがなければ、また落ちていたと思います」(33歳男性)
- 審査落ちの原因を推測できる:銀行は教えてくれないが、プロなら推測できる
- 最適な金融機関を提案:あなたの状況に合った金融機関が分かる
- 対策が具体的:「何をすればいいか」が明確になる
- 時間の節約:自分で調べるより圧倒的に早い
- 心理的な安心:一人で悩まなくていい
よくある質問(Q&A)
まとめ:審査に落ちても、適切な対策で道は開ける
住宅ローンの審査に落ちたことは、確かにショックだと思います。
でも、落ちたからといって、マイホームの夢を諦める必要はありません。
この記事でお伝えした重要なポイントをおさらいしましょう:
- 冷静になって状況を整理する
焦って行動しない - 信用情報を確認する
CIC、JICC、KSCで開示請求(各1,000円) - 他のローンを完済する
車のローン、カードローンなど - 借入希望額を見直す
前回より10〜20%減額 - 専門家に相談する
住宅ローンアドバイザー、FPに相談 - 3ヶ月後、別の金融機関に申し込む
フラット35、地方銀行を検討
実際に、一度審査に落ちた後、適切な対策を講じて次は通った方がたくさんいます。
大切なのは、「なぜ落ちたのか」を分析し、「次はどうすればいいか」を明確にすることです。
一人で悩まず、プロの力を借りてください。
数万円の相談料で、何百万円、何千万円のマイホームへの道が開けます。
あなたのマイホームの夢が実現することを、心から応援しています。
※審査に落ちた原因分析と、次に通るための対策をアドバイスします
※審査に通る借入額で、実際に何が建てられるか複数社から提案が届きます




